天然石の見分け方!購入前に確実に本物と偽物を見分ける方法はあるの?
自分に合った天然石が欲しい、プレゼント用に選びたいけど
『何が本物なのかわからない…』
『購入したけど偽物だったらどうしよう』
というお悩みはありませんか?
せっかく購入するなら、良い天然石と出会えて良かったなと気持ちよく身につけたいですよね。
しかしながら実際には、身につける度にこれは本物だったのだろうか?という不安になることは少なくありません。
実は購入前にあるポイントをおさえることでと本物の天然石を手に入れられます。
そこで、今回は偽物を買ってしまったかも?という後悔をしないために、天然石の見分け方などをわかりやすくお伝えしていていきます。
長年ハンドメイドジュエリーを作り続ける中で、色々な天然石、お店、人と出会ってきました。 その経験から気づいたことや見る時のコツを皆様にお伝えしていきます。
天然石にも人間と同じようにひとつひとつ「個性」があります。
天然石とガラスや人工石を100%見分けることはなかなか難しい点もあります。 しかし『天然石の個性』を知ることで、石のさらなる魅力がわかるようになりますし、ご自分に合った天然石と一期一会の出会いだと思えるようになるでしょう。
そのためにどのように見て選んだら良いのかを知っていただければと思います。
本記事では以下の点について解説します。
・本物の天然石と偽物の違いを見極める方法
・同じ天然石でも価格が違う理由
・安心して購入する方法
本記事を読むことで、楽しく石を観察しながら本物か偽物かを見極められるようになります。そして今よりもっと天然石が好きになっていただけたら嬉しいです。
目次
本物の天然石と偽物の天然石の見分け方とは?
天然石はあるポイントに注目して見るだけで、ある程度本物と偽物の違いを見分けられるようになります。なぜなら、天然石は途方もない年月をかけて地球のエネルギーによって地中で結晶が育ってできたものなので、全く均一な状態の石はなく、必ずどこかに“ムラ”があるはずなのです。その“ムラ”を見分けることができれば本物の天然石と出会えます。
確実に本物と言える天然石の特徴
天然石の“ムラ”が本物と偽物の天然石を見分けるポイントであるとお伝えしました。では具体的にどのような“ムラ”が天然石にあるのかをご紹介します。
色むら
水晶は1mm成長するのに100年以上かかるといわれています。つまり、10cmの水晶の結晶は早くても1万年の年月をかけて形成されたことになります。その間、温度や圧力が一定ではないため、成長スピードも同じということはありません。さらに、発色の原因である微量元素の溶け込み方にも“ムラ”があって当たり前なのです。どんなに美しい透明度と濃い発色の天然石であったとしても、よ〜く見ると濃い部分と薄い部分があるはずです。
インクルージョン(内包物)
何十万年もかけてゆっくり結晶が育っている中で別の鉱物や気泡やオイル、水などが混ざり込んだものをインクルージョンと言います。産地や真贋がわかるだけではなく、インクルージョンを楽しむ天然石もあります。
・ルチルクォーツ(針水晶)
・サンストーン(日長石)
・アベンチュリン(砂金石)
・セイグリットセブン(スーパーセブン)
などはその代表格です。なお、合成石にも特有の内包物が生じる場合があります。
結晶構造
クラスター
水晶がニョキニョキいろんな方向を向いた結晶が一塊となっているのが見える水晶の原石です。お部屋の浄化やパワーストーンの浄化のために持っている方もいらっしゃるかもしれません。
ファントムクォーツ
水晶が成長していく過程で一度成長を止まり、また成長する際に他の物質が含まれることで外側と中では違う物質が形成されることでできるのがファントムクオーツです。水晶の中に山のような模様が重なって見えるので簡単に見分けることができます。
成長痕が見られる天然石
写真の水晶はレムリアンクリスタルと呼ばれる天然水晶です。
バーコードのような成長痕が見られることから、古代レムリア人の叡智が詰まっていると信じられているロマンのある水晶です。
何度も成長と停滞を繰り返しながらゆっくりと結晶が育つとこのような成長痕が見られます。
こちらも天然石ならではの模様といえます。
クラスターもファントムクォーツもその他の成長痕も本物の天然石ならではの結晶構造です。そういうものが見える天然石は本物の天然石と思って間違い無いでしょう。
本記事を読むことで、楽しく石を観察しながら本物か偽物かを見極められるようになります。 そして今よりもっと天然石が好きになっていただけたら嬉しいです。
偽物の天然石とはどんなもの?加工してても本物?
天然石と表記しているのに実はガラスだった、あるいは人工石だったという場合は明確に偽物だと言えるでしょう。しかし実は加工が入っていても本物の天然石の場合もありますので、それぞれ解説します。
明らかに偽物の天然石
ガラス
ガラスは主成分が水晶と同じケイ素でできていますが、結晶構造はありません。水晶も溶かして固めたものは結晶が壊れてしまっているので、ガラスに分類されます。
人工石・人造石
自然界で天然石が形成される環境を人工的に作り出して結晶を製造したものです。 天然石と同じ化学組成や結晶構造を持っています。自然に作られた石より短い時間で作る為に特徴的な色帯や気泡が存在したり、天然の内包物が入っていなくて綺麗すぎたりするので判別できます。 ・合成水晶 合成水晶は実験室で核を成長させて作ります。そのため単一な結晶構造で成長し、とても均一で整っています。成長痕(成長スピードの変化でできる縞模様など)や結晶構造が複数あったりということはありません。
練り水晶・練りラピスラズリ・練りターコイズ
水晶を一旦熱で溶かし再形成した “溶錬水晶(通称:練り水晶)” と呼ばれるものや、天然石の粉を練り合わせて固めた練りーターコイズや練りラピスラズリなどがあります。もともと天然石ではありますが、結晶構造は壊れてしまっており、偽物と言って良いでしょう。 色が足されている天然石 発色の悪い天然石に人工的に染色しているものも多くあります。
本物だが偽物と判別つきにくい天然石
リビアングラス
リビアングラスはエジプトのリビア砂漠だけで採掘される、隕石衝突によって生じたテクタイトと呼ばれる淡く透明な黄色が美しい天然ガラスです。エジプト政府が新たに採掘することを禁止したため、価格が高騰していて、人工ガラスの偽物が多く流通しています。見分けるコツは、クリストバライトという白い小さな内包物が含まれているものは偽物を作ることが難しいため本物の可能性が高いです。
モルダバイト
こちらも隕石衝突によって生じたテクタイトと呼ばれる天然ガラスで、ヨーロッパ中東部のチェコ共和国でのみ産出される深いモスグリーンが特徴の天然石です。リビアングラスのような内包物はあまり見られないためリビアングラスよりさらに偽物が多いので注意が必要です。産出量が極端に減っていて近年価格高騰が著しいです。 内部に細かい気泡やフローライン(龍紋)と言うモルダバイト特有の模様が見られるものもありますが、信頼できるショップや産地証明書があるものを選ぶと良いでしょう。
本物の天然石として扱える加工品
コーティング
コスモオーラ、アクアオーラなどの水晶やミスティックトパーズ、ヒスイや珊瑚などの天然石の表面に金属や樹脂の皮膜を着せ着色する処理です。天然石にイオン化させた金を蒸着させるという高度な手法が用いられています。色落ちの心配はなく、コーティング加工することで虹色の輝きを楽しむことができます。人工的な加工が施されてはいるものの、偽物ではありません。人気も高く、現代の新たなパワーストーンとして位置付けられています。
加熱・放射線処理
ルビーやサファイアは加熱や放射線処理することによって、より濃くて美しい発色となるため流通している宝石の約95%が加工処理されています。美しさを引き出す加工で、天然石の価値は損なわないと考えられています。また、シトリンはアメジストが地下深くでたまたま加熱されたことによって黄色に発色したものです。天然の色合いのものは貴重で、多くがアメジストを加熱処理して黄色く発色させたものをシトリンとして販売されています。
同じ天然石なのに価格に違いがあるのはなぜ?
同じようなサイズの天然石なのになぜか値段の桁が違ったりするのを見かけたことはありませんか?
それは天然石には評価ポイントがあり、価値が変わるからです。
以下の5つがよく言われているポイントになります。
・透明度が高い
・発色が良い
・傷がない
・インクルージョン(内包物)が少ない。インクルージョンを楽しむ天然石の場合はたくさん綺麗に入っている。
・結晶が大きい
これらのポイントは知っていらっしゃる方も多いかと思いますが、実は天然石の中でも水晶の場合は産地も価格に影響します。
ヒマラヤ水晶
水晶は途方もない時間をかけて大地のエネルギーにより結晶が育った天然石ですが、その中でも世界で最も標高が高く、波動やエネルギーが高い聖地と考えられているヒマラヤ産の水晶は付加価値が高く、また採掘困難な場所から人の手で掘り出しているものが多いため、ヒマラヤのどこから採掘された水晶なのかでも希少性や価格が変わってきます。
ネパール産ガネーシュヒマール水晶
ヒマラヤ水晶と一言でいってもヒマラヤ山脈は広大で、ネパール、チベット、インド、アフガニスタン、ブータンに産地があります。 ネパール王国カンチェンジュンガ産の水晶は標高8,586mに採掘場があり、徒歩で岩山を登って一つ一つ手で掘り出しています。また首都カトマンズ北東部に位置するガネーシュヒマールは標高7422mの山郡にあり、こちらも重機は入れません。最も神に近い山から撮れる水晶と呼ばれ、パワーストーンとしてもエネルギーや波動が高いとされています。クローライト(緑泥石)が内包されていることが多くみられます。
インド産マハニール水晶
ヒンズー教、シーク教の聖地としても知られているインドのパールヴァティ渓谷マニカランは標高1700mにあり、そこで採掘されているマハニール水晶も聖地で産する水晶として人気があります。こちらの水晶もクローライト(緑泥石)が共生されることが多くなっています。
パキスタン産スカルドゥ産水晶
ヒマラヤカラコルム山脈K2峰の南に位置する標高2,438mのリゾート地周辺から産出される水晶です。重機は入れず、一つ一つ手で採掘されていて、透明度の高い水晶やクローライトインクォーツが産出しています。
中国雲南省(チベット)水晶
以前は中国産として販売されていた水晶がヒマラヤ産として販売されることが増えてきているようですので、注意が必要です。チベットも6000m以上の山脈があり、こちらはヒマラヤ水晶と言っても偽物ではありませんが、広いチベットのどこで採掘されたものかわからない場合も多いようです。細い水晶柱がたくさんついているのが特徴です。チベット産の水晶はカンチェンジュンガ産やガネーシュヒマール産に比べて安価となっています。
その他の主な水晶の産地
四川省産水晶
四川省産の水晶は「針水晶」と呼ばれるくらい繊細で細いポイントが密集して生えています。透明度も高いものもありますが、白色のものが多くみられます。特徴的な姿のため産地もわかりやすくなっています。
アメリカアーカンソー産水晶
結晶のエッジがシャープで白色が少なく、非常に透明度が高いものは世界で最も美しい水晶と呼ばれています。しかしそのように高品質なものは大変高価で、白色が多く入った物の方が多く産出しています。
ニューヨーク産ハーキマーダイヤモンド
アメリカのニューヨーク州ハーキマー地方でのみ産出する水晶で、結晶の形が二つの先端がある「ダブルターミネート」になっています。通常の水晶よりも高温で生成されたと考えられており、とても不純物が少ないため原石のままでダイヤモンドの様な美しい輝きを放つのが特徴です。
ブラジル産水晶
中国産とは対照的でどっしりと大きな水晶柱が特徴で透明度も高くて美しいです。インクルージョン(内包物)が入った美しい水晶やレーザーと呼ばれる長い結晶が多く採掘されるのもブラジルです。ブラジルの場所にもよりますが、大きな採掘場があるため品質の高さの割に比較的リーズナブルとなっています。
当店の天然石について
当店で扱っている水晶は、特別に表記していないものはブラジル産の天然水晶です。
その他の天然石についても偽物が混入していないかを確かめるためにロット毎にサンプル抽出して第三者機関の鑑定所で鑑定を行なっている確かな取引先から仕入れておりますので、安心してお選びいただけます。
また、一点物の天然石につきましても一つ一つ本当にお勧めできる石を選んでご提供しております。
本物の天然石と偽物を見分けて、お気に入りの天然石を身につけましょう!
いかがでしたでしょうか?
今回は本物の天然石と偽物の天然石の見分け方や種類をご紹介いたしました。
人々を魅了してやまない天然石だからこそ、偽物も存在します。本物の天然石を手にするために、まずは気になった天然石を手に取って、色々な角度や光に透かしたりしてじっくり眺めてみてください。
そうすればきっと本物の天然石だと確信を持って選ぶことができますし、購入後も一層愛着を持っていただけると思います。
最後に、当店の天然石アクセサリーは、ただ本物の天然石というだけでなく、アクセサリーとしてのデザイン性も大切にしております。石の組み合わせのご相談やセミオーダーメイドデザインも承りますので、お気軽にご相談くださいませ。
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商品紹介
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