スピネル《8月の誕生石》
目次
8月の誕生石はスピネルとペリドットの2種類
8月の誕生石は瑞々しい若葉色のペリドットと赤やピンク、青、紫などさまざまなカラーがあるスピネルです。
このページでは、鮮やかな色合いと透明感が魅力のスピネルについてご紹介していきたいと思います。
ご自身でお気に入りの石を選ぶ際、またプレゼントにとお考えの方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
誕生石とは?
誕生石とは、1月から12月までの各月にちなんだ天然石が当てはめられていて、自分の生まれ月の宝石を身につけるとご加護があったり、幸せが訪れるとされています。
お守りのようにご自身に合ったアクセサリーを選んだり、誕生石の入ったアクセサリーをプレゼントにされる方も多いのではないでしょうか?
スピネルの意味
スピネルは、消極的でネガティブな思考に陥った時に、体内のエネルギーを高めて自尊心を取り戻し、もう一度目標に向かって前進するための行動力や意志の力を高めてくれるとされています。
前向きな気持ちを取り戻し、チャレンジする勇気を授けてくれるでしょう。
また、細胞を活性化させて免疫力を高め、冷え性や風邪、肝臓の強壮作用があると信じられてきました。
スピネルの語源
もともと、スピネルはルビーやサファイアと混同されていました。
この宝石をルビーとは異なるものとして分類したのが、18世紀のフランスの鉱物学者ロメ・ド・リールでした。
スピネルの原石は、日本語では尖晶石という名がついているのですが、8面体の結晶構造になっていて尖った角を持っています。
このことからラテン語で“小さな棘”という意味の“spina”にちなんでスピネルと名付けられたそうです。
スピネルの歴史
前述の通り、スピネルは長い間、赤いものはルビー、青やパープルのものはサファイヤだと思われていましたが、中でも赤いスピネルが最もよく知られていたようです。
しかし、赤の色合いがルビーの赤色とは微妙に異なっていたため、スピネルの最も古い産地とされているインドのBalasciaから《バラス・ルビー“Balas ruby”》という名前で呼ばれていました。
イギリスの大英帝国王冠の真ん中に輝いている大きな宝石は、“黒太子のルビー”と呼ばれてきましたが、現在では実はスピネルだったことが判明したのは19世紀になってからのことでした。
もしご興味がある方は、ルビーのページに詳しく記載していますので、ぜひそちらもご覧下さい。
ルビーの詳細ページへ
他にも同じくイギリス王室所有の352カラットのルビー《ティムール・ルビー“Timur Ruby”》やパリ・ルーブル美術館所蔵のフランスのクラウンジュエル《コート・ド・ブルターニュ》も赤いスピネルであることが分かっています。
このようにルビーやサファイアと混同されてきた歴史から、一時期はルビーやサファイアの偽物の石のようなイメージがありました。
しかしそれは全くの誤りであり、現在では、質の良いスピネルは希少な宝石として扱われています。
様々なカラーがあるスピネルの中からお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。