銀のレース編みについて
レースとは
一般的にレース編みとは、
透かし模様をレース糸や刺繍糸、また毛糸などで編んでいきます。
今は機械編みも多いですが、ここでは手編みについてお話ししたいと思います。
レースは世界各国、地域で伝統的に編まれてきました。
美しいものを好むのも世界共通のようですね。
技法も様々で、ニードルレース、ボビンレース、タンティングレース、かぎ針あみ、棒針あみなどがあります。
それぞれ特徴があって見た目も異なりますが、共通するのはもちろん透かし模様があるということです。
昔の西洋絵画の肖像画の中で、貴族たちが身に纏っている衣装の襟や袖には、男女問わず、大変たっぷりのレースがあしらわれていて、美しいレース模様が細密なタッチで描かれています。
17世紀のオランダの画家、ヨハネス・フェルメールの作品の中に『レースを編む女』という作品があります。
この作品の中で少女が編んでいるのはボビンレースです。
こんな風に編んでいたのだなあ、なんて当時の想像を膨らませながら、眺めていました。
しかし、私はまだ『レースを編む女』の本物を見たことがないので、次回作品が来日して展覧会があったらぜひ見に行きたいと思っています。
ちなみに、レースとは関係ありませんが、フェルメールはその当時は金と同じ価値があると言われたほど高価だった、ラピスラズリから作った、特別な青の顔料を好んで使ったことでも有名です。
当店の姉妹店 Kusa no Yukari では、
フェルメールが使ったのと同じラピスラズリから作った青や珊瑚、グリーンの鮮やかなマラカイト(孔雀石)などの石から作られて天然の色を使った自然モチーフアクセサリーのご紹介もしておりますので、ぜひそちらもチェックしてみて下さい。
銀で編むレースとは
レースには色々な種類があるとご紹介しましたが、そのいくつかを持っていたりお手にとられたことがある方も多いのではないでしょうか?
でも、銀で、あるいは他の金属線で編んだレースに親しんでいる方は多くないと思います。
レース模様を銀や金線で編んだら美しいだろうなと想像したのは、きっと私が初めてでは無いはずです。
現在、かぎ針を使って、細い銀線で緩いループを編んでいく手法が知られています。
本なども出版されていますが、私はもう少し存在感のある太いゲージのsilverwareで、目の詰んだしっかりしたものが編みたいと思い、早速取り組んでみましたが、想像以上に難しいことがわかりました。
それは、同じ細い線でもレース糸や刺繍糸と、金属線では当然のことながら、性質が全く異なるからです。
糸をスルスル引っ張るようなわけには行きません。
一度変な癖がついてしまうと無理をすればすぐに切れてしまいます。
何より、糸のように馴染むということがないので、なかなか目が綺麗に揃ってくれないのです。
そこで、失敗にめげずに金属の性質を逆に利用する手法を考えたり、編み方の工夫を重ねて作品を作れるようになりました。
これからも、まだまだ研究を重ねて、色々な模様の作品を作りたいと模索しておりますので、楽しみにお待ち頂ければと思います。
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