小さな小枝にしか見えない蛾を発見しました!
小枝にそっくりなツマキシャチホコ!
家の壁に留まっているところを見つけましたが、まさに木の小枝の断面までそっくりなのです。
調べたところ、この小枝の正体は「ツマキシャチホコ」という蛾の一種だという事が判明しました。
チョウ目シャチホコ科の一種という事ですが、なんとも見事な擬態ではありませんか!
ナラの枝に断面もそっくり
このツマキシャチホコは、ブナ科の木の葉を食べて成長するのだそうです。
確かにコナラやミズナラの葉に近い細い枝の肌の色は、グレーと茶色が混ざったような艶のある質感と模様をしているのですが、見事にそっくりです。
それに、顔とおしりの部分も、ぽきっと枝を折った時の断面のような形と少し色の濃い芯の部分の色合いを見事に再現しているんです。
ここまでクオリティの高い擬態で木の枝にいたら、天敵に捕食される危険も限りなく低そうですね。
白い壁にいたから逆に目をひいておりましたが…
以前に、白樺そっくりの蛾を見た事があって、ずっと気になっていたのですが、きっとこのシャチホコ蛾の仲間ではないかと思います。
その個体は年輪まで完全再現した芸術品の様でした。
また見つけたら写真を撮ってご紹介したいと思います。
北海道から四国九州まで生息域があるとのことですので、皆さま目にされる機会もあるかもしれませんね。