銀木犀の香りは銀色の香り?
金木犀と銀木犀
金木犀の花が終わり、今は銀木犀の清楚で可憐な白い花が咲いています。
金木犀は暖かな秋の日差しのようなオレンジ色の小花が咲きます。多くの人々が花と同時に甘いあの香りも楽しんでいるのではないでしょうか?
オレンジの色合いと同じように温かみを感じる甘い香り。香水やハンドクリームのキンモクセイ(オスマンサス)の香りのものが数多く販売されて、人気になっているようです。
では、ギンモクセイって皆さんはみたことがお有りでしょうか?
私は、名前は知っていたのですが、はっきりと花と香りを確認したのは今年が初めてです。
葉っぱは、金木犀はすっと細長い葉をしているのに対して、銀木犀は卵型の葉で、縁がギザギザしていてヒイラギの葉に似ています。
花は、金木犀と同じ形で白い花を咲かせます。
キンモクセイよりも控えめな印象なので、もしかしたら咲いていても気がつかないこともあるかもしれません。
銀木犀の香りは甘さの中に爽やかさのあるお香のような香り
私が銀木犀の花に気がついたのも、散歩していて漂ってくる香りに気がついたためでした。
なんの香りだろう?とキョロキョロ見回したところ銀木犀に出会いました。
花の形はそっくりでも、香りは金木犀とは違います。
強いていうと早春に咲く沈丁花の香りに少し似ているかもしれません。
あれほど強くなく上品なお香のようなとても良い香りです。
この季節、お散歩しながら香りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
金木犀も銀木犀も日本の木は全てオス木!
金木犀も銀木犀も共に雌雄異株で、中国が原産とされています。
どちらも江戸初期に日本に持ち込まれたようですが、その時にオス木だけだったらしく、全国には挿木で増やされていきました。
沖縄以外の全国にある金木犀と銀木犀は、全て同じ木からのクローンということになりますね!
ですから、実がなりません。
しかし、原産国の中国でも銀木犀はあまり種をつけないそうです。
どうやって増えていくのか少し不思議な木ですね。
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