同じ仲間の精油を嗅ぎ比べる【チームムエット】フローラル編
精油を嗅ぎまくるマニアックな会
アロマテラピーや香水に使うエッセンシャルオイル(精油)ですが、
例えば同じ柑橘系の精油といっても何種類もあります。
セラピストでも、そのうち使うのは数種類程度で、嗅いだことがない香りというのもたくさんたくさんあるのです。
興味があってもなかなか全て取り寄せるなんて金額的にも無理ですし、使い切る自信もありません。
私もアロマセラピストの端くれですが、なかなか気になっても手を出せないでいる精油があります。
そんな中、以前からお世話になっているAOFさんから、『ひたすら精油を嗅ぎまくる企画』というのをいただきました!
AOFさんは、膨大な種類の精油を扱っていらっしゃって、中には滅多に取り扱いがない珍しい香りもあって譲っていただいています。
オーナーの山口さんによると、仕入れ先には困難な国もあってとてもご苦労がある様です。
全6回の企画でしたが、残念ながら途中参加になってしまいましたが、今回は、王道のフローラルシリーズでした。
ムエットという細い紙の先に精油をつけたものをまとめて送って頂いて、参加者全員zoomミーティングで感想や印象を語り合います。
その際まだなんの香りかはわかっていないので、純粋に“その香り”の印象を感じることができます。
フローラル系の香りというとラベンダーが最初に思いつきますが、そこは珍しいものをたくさん入れてあげようという山口さんの優しさで、なんとラベンダーシリーズは無しでした。
ローズ系だけでも産地や学名の異なるもので嗅ぎ比べると驚くほどの違いがあります。
またアロマテラピーで一般的な水蒸気蒸留法だけではなく、香水に使う溶剤抽出(Abs アブソリュート)や溶剤が残る心配の無いため注目されている、比較的新しい抽出法のCO2抽出法のものも比較させていただきました。
目をつぶると薔薇の花に囲まれたようなザ・ローズといった香りもあれば、キャラメルのような甘い香りに最後バラを感じるというような香りもありました。
もう絶対にこれ!!というローズがありました。
新しい出会いは、オレンジの花が咲くチャンパカ(金香木)と白い花のチャンパカホワイト(銀香木)です。
マグノリアの精油は水蒸気蒸留を持っていて、香りも知っていますが、ごく近縁種のチャンパカのアブソリュートは初めましてでした。
甘くて華やかで単体で香水のようなホワイトチャンパカと少しグリーンノートの要素も感じられるチャンパカはとっても良い香りでした。
また、今の季節公園などで目にする機会もあるリンデンアブソリュートもうっとりするほど良い香りです。
最後にこれまた王道のジャスミンシリーズですが、ジャスミンティーに用いるジャスミンサンバックの印象が全然違ってびっくりでした。サプライヤーによっての違いもありそうです。
ジャスミンは溶剤抽出法がほとんどなので、アロマテラピーには基本的には使えません。
しかし、CO2抽出のジャスミンもあって、こちらは溶剤の影響がないのでアロマテラピーに使うことができるので、とても気になっていた精油の一つでした。
香ってみると信じられないほど良い香りでした。
ジャスミンは、少し押し付けがましい強さを感じていたのですが、それが無い!
甘い香りの中に野原の花畑のような清々しさを感じるような…
このような楽しい機会を与えてくださったAOF山口さんに感謝です。
次回は森林の香りです。
こちらもまた感想をアップしたいと思っています。